オムロンの変換ケーブル

2005/1/23


最新の状況

 オムロン用の変換ケーブル、やっと発売です。
写真はRS422変換器(RS232Cタイプ)を使ってCPM1Aと接続試験をしているところです。
C200HE,C200HS,CQM1,CPM1A,CPM2A、CJ1とCS1(CS1W-CN114使用)で動作確認済みです。

 オムロンのケーブルには、富士通製のSCSIタイプ20ピンメスコネクターを使用しています。このタイプのコネクターを販売している国産メーカーは少なく、入手しようとするとおそらく、2〜3社程度ではないでしょうか。
 以前、秋葉原を駆けずり回って、やっと見つけたのが本多の製品でした。このコネクターを会社へ持ち帰って、いざオムロンのシーケンサーに取付けてみようと思い、コネクターを挿そうとしたら、これが入りません。調べてみると、コネクターカバーの外形が30mm、PLCのツールポートの大きさ30mm、このままでは入りません。そこで外形をやすりで擦り落とし何とかツールポートに差し込めるように加工しました。
 ふと、富士通のコネクターを見て、どうして入るのだろうと寸法を測ったら外形29mm。富士通のカタログを調べると、28.95mmになっていました。
 他メーカーのコネクターカバーを調べてみると、殆どが30mm、一社だけ、29.5mmというのがありましたが、SCSI用のコネクターがありません。とりあえず、やすり掛けしたコネクターカバーを使って、変換ケーブルを試作、動作確認を行った次第です。
 そこで、富士通製のコネクターを入手しようと商社に当たらせましたが、単品では調達できず、ロット400個、納期3.5ヶ月の回答が来ました。さらに、富士通にはカシメ専用のコネクターしかなく、はんだ付け用のものはありません。これは商社の言い分ですが、「どうも富士通のこの型式のコネクターは売れていないようで、メーカーも生産中止にしたいくらいらしい。」、と言っていました。オムロンさん、なんでこんなコネクター使ってPLCを設計したの
 これではオムロンの変換ケーブルは、陽の目を見ないで終わってしまいそうです。皆さんの、ご要望に答えることが出来ず残念に思って、何とかならいないものかと頭をひねって、よーく考えてみると名案がありました。
 30mmのコネクターカバーを痩せらせれば、オムロンのPLCに挿すことができるのなら、いっそのこと本多の30mmのカバーを削ってしまえば問題は解決するはずです。ということで、カバーを0.6〜0.8mm削ることにしました。それ以上削ると、今度は、カバーがフニャフニャニなってしまいそうです。

最新状況
 モニターをしていただいているみなさんの協力で、良好なテスト結果が帰ってきましたので、やっと販売にこぎつけました。


加工用のフライス